2013年9月30日月曜日

『ことばと社会』特集投稿論文募集

『ことばと社会』特集投稿論文募集


『ことばと社会』という年刊誌の特集号で、多言語使用とセクシュアリティとを絡めた議論を展開する論文を募集しています。

【特集投稿論文・応募規定】

●特集テーマ「ことばとセクシャリティ」(仮)。

●下記の編集方針をご一読の上、まず、論文要旨(
A4用紙1枚程度)を下記のアドレスまでお送りください。編集委員会にて特集論文として投稿していただけるかどうか検討させていただきます(ただし、特集論文として取り上げられない場合も一般投稿論文としては投稿可能です)。
●要旨受付〆切=2014年1月10日(論文は4月20日〆切)

【問い合わせ・応募先】三元社『ことばと社会』編集部 email☆sangensha.co.jp ☆→@でお願いします


[特集編集方針]

 多言語社会における権力の磁場をセクシャリティ、
ジェンダーの視点で考えてみたい。価値規範の異なる社会を移動する際、表現において差別的な意味の付加、当事者の望まない不当なラベリングの例がいくつか考えられるだろう。アメリカでのジェンダーと言語に関する研究が盛んだった社会背景。カメロン&クーリックらの提起した「言語と性的アイデンティティ」。「女ことば」のもつ言語的特徴と政治性。少数言語運動におけるセクシャリティと権力関係。「おねぇ」言葉の使用における異化作用と効果、翻訳にみられる役割語のステレオタイプ。また「通訳」実践が個人の自己表明を疎外するケースなども想起される。一見、多文化に配慮しているようで、実はホモソーシャルである社会、その岩盤に亀裂を入れられるのは、そこになじめない人の視点、それこそがセクシャリティの社会言語学ではなかろうかと考える。
 以上の観点から、次号16号では、ジェンダー、
セクシャリティに関する社会言語学、言語社会学の論考を求めたい。
 

2013年9月29日日曜日

セクシャル・マイノリティのテーマセッション

日本社会病理学会 第29回大会
第2日目(9/29 日曜 午前9:30〜12:00)に、セクシャル・マイノリティのテーマセッションがあります。

公募によるテーマセッションⅡ(3号館 3階 3308教室)

「セクシャル・マイノリティが抱える問題
     ―「構造的暴力」の可視化を視野に入れて―」
 

コーディネーター・司会 矢作 由美子(敬愛大学)
話題提供者
原 美奈子(ミナ汰)(共生社会をつくるセクシャル・マイノリティ支援全国ネットワーク代表)
鈴木 ふみ(すぺーすアライズ事務局長・弁護士)
近藤 恵子(特定非営利活動法人全国シェルターネット共同代表)

http://socproblem.sakura.ne.jp/congress/congress29_day2.html


2013年9月22日日曜日

クィア・スタディーズ研究計画検討会: 「クィア・スタディーズ論文中間発表ワークショップ」参加者募集のお知らせ

「クィア・スタディーズ論文中間発表ワークショップ」参加者募集のお知らせ

日程:2013年9月22日(日)
場所:明治学院大学(白金キャンパス)本館4階 1402番教室
☆事前申込制

詳細はこちらをごらんください。
http://qsinsei.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html

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〔主旨〕
このワークショップは、クィア・スタディーズにかかわる学生、院
生、研究者間の意見交換の場を提供し、もって本分野の将来を担う若手研究者の育成に寄与することを目指すプロジェクトの一環として開催されるものです。
今回は、今年度に学位論文の提出を控えた博士前期課程および学部
4年生を対象として、論文の中間発表会を開催し、執筆中の論文に関する意見交換をおこないます。他の人々がどのようなアプローチでどういう研究をしているのかを知り、論文執筆にあたって直面している疑問点について互いに意見を交わしあう機会として、ご利用下さい。

〔主催〕
クィア・スタディーズ論文中間発表ワークショップ・プロジェクト
有志
(科学研究費助成研究基盤B「日本におけるクィア・スタディーズ
の構築」研究グループ)
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2013年9月8日日曜日

公開研究会のお知らせ

『〈人間〉的生と知の条件:フェミニズム、クィア理論における身体の政治』

表象文化論コースの博士後期課程院生二人による研究報告をもとにして、広島大学の隠岐さや香先生、筑波大学の佐藤嘉幸先生にそれぞれコメントを頂いて、現代クィア理論における身体と知との政治について考えたいと思います。
皆様の御参加をお待ち申し上げます。

日時:2013年9月8日(日)14:30-17:30
場所:駒場18号館(部屋未定)

14:40-15:30
第一報告:「サイボーグとして『読む』ということ-ダナ・ハラウェイのサイボーグ
的視点における読みの戦略と実践」
報告者:飯田麻結(東京大学大学院総合文化研究科 D1)
コメンテーター:隠岐さや香(広島大学大学院総合科学研究科:科学思想史・科学の社会史)

15:40-16:30
第二報告:「身体的生と翻訳:現象学、ユダヤ思想及びフェミニズムの観点からのジュディス・バトラー読解」
報告者:羽生有希(東京大学大学院総合文化研究科 D1)
コメンテーター:佐藤嘉幸(筑波大学大学院人文社会科学研究科 :哲学・倫理学)

16:40-17:30 質疑応答、ディスカッション

司会:清水晶子

主催:東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻 表象文化論コース 

2013年9月5日木曜日

クィア理論入門公開連続講座


今年も秋のクィア理論入門公開連続講座を開催いたします。

四年目を迎え、第二期の初年度となる今年は、アメリカ合衆国のゲイムーブメントの歴史を振り返りつつ、セクシュアリティの運動と人種主義やナショナリズムとの関係という、現在のLGBTの運動やクィア理論における重要なテーマを考えたいと思います。

皆様どうぞお誘い合わせの上お越し下さいませ。

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 クィアという言葉は聞いたことがある、ジェンダーやセクシュアリティをめぐる議論に興味がある、もう少し知りたいけれど入り口が見つからない、そういう方に向けて、クィア理論入門公開連続講座です。
 
 第2期の初年度となる今年はアメリカのゲイムーブメントの歴史をふりかえります。

 皆様の御参加をお待ち申しあげます。

解放運動からクィア・ムーブメントまで:人種、ナショナリズムとセクシュアリティの政治

講師 高内悠貴 (東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)

場所 東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1

日時 水曜日 19:30〜21:00

2013.10.16 イントロダクション
2013.10.30 第二次大戦以前:「同性愛」カテゴリーの発明
2013.11.13 1950年代:ホモファイル運動
2013.11.27 1970年代:ゲイ解放運動
2013.12.11 1980年代:エイズアクティビズム
2014.01.08 9.11とLGBT運動:ホモノーマティビティとホモナショナリズム

対象 10代後半からそれ以上の方

お問い合わせ先 東京大学大学院総合文化研究科 清水晶子
    qstudieskomabaあっとgmail.com

参加費、事前申込は不要です。
ポスターはこちらからDLいただけます(PDF)
https://dl.dropboxusercontent.com/u/2451670/2013公開講座ポスター.pdf

当公開講座は科研費研究(基盤B)「日本におけるクィア・スタディーズの構築」の一環として開催されます。

2013年9月4日水曜日

「クィア・リーディング連続公開研究会」第一回開催のお知らせ

日時: 2013年9月4日(水) 16:00~19:00

場所: 中央大学 駿河台記念館 660号室
(駿河台記念館へのアクセスはこちら:
(http://www.chuo-u.ac.jp/access/surugadai/)

報告者: 森岡実穂

タイトル: 『サロメ』とホモソーシャルな絆

概要: (聖書、フローベール他→)ワイルド→ラッハマン&シュトラウス→コンヴィチュニー演出という『サロメ』変遷におけるホモソーシャルな絆への批評性の話をします。男性中心的な社会で「王」というマッチョな権力の極みに置かれたヘロデという男、彼もまた性別二分にもとづいた強烈な性役割分業意識のもとで社会に追い詰められた存在であること、このシステムはど(ちら)の性にとっても暴力的なものであること。これらを諸テクストの間に読み込んでいく予定です。

コア・テクスト:
オスカー・ワイルド『サロメ』(平野啓一郎訳、光文社古典新訳文庫)(出来るだけ事前に読んでから参加してください。)

主催:
中央大学人文科学研究所「性と文化」研究チーム
(チームメンバー(50音順):大田美和、米谷郁子、近藤弘幸、坂本美枝、清水晶子、長島佐恵子、森岡実穂)

☆「性と文化」研究チームは、2007年に発足以来、ジェンダー/セクシュアリティ論やクィア理論について、文学研究・表象分析の領域で研究活動を続けています。2013年3月には、研究成果をまとめた論集『愛の技法―クィア・リーディングとは何か』を出版しました。
 2013年秋より、上記のような分野に関心を持つ研究者(大学院生含む)を対象に、具体的なテクストを取り上げて「読みの実践」を検討する連続研究会を開催いたします。参加者には事前にコア・テクストをお知らせし、当日報告者が紹介する読解に対して自由に意見を出し合い議論できる、ワークショップ型の集まりを予定しています。
 皆さまどうぞ奮ってご参加ください。参加は予約制ではありませんが、会場の都合上、出来ましたら参加希望をメールでお知らせください。参加希望のご連絡およびお問い合わせは以下まで。

 queer.reading●gmail.com
(●部分を変換してください)