2014年8月5日火曜日

著作紹介


『セクシュアリティの戦後史』(小山静子・赤枝香奈子・今田絵里香編)

京都大学学術出版会、2014.07、ISBN:978-4-87698-392-6 定価4,000円+税
グローバルCOEシリーズ<変容する親密圏/公共圏>


セクシュアリティ/クィア関連の研究者が数多く論文を寄せています。

第I部 純潔と異性愛

第1章 純潔教育の登場──男女共学と男女交際 (小山静子)
第2章 純潔教育委員会の起源とGHQ (斎藤 光)
第3章 異性愛文化としての少女雑誌文化の誕生 (今田絵里香)
第4章 雑誌『平凡』に描かれた純潔 (中山良子)
第5章 「感じさせられる女」と「感じさせる男」──セクシュアリティの二枚舌構造の成立 (田中亜以子)

第II部 同性愛という概念

第6章 戦後日本における「レズビアン」カテゴリーの定着 (赤枝香奈子)
第7章 パンパン、レズビアン、女の共同体──女性映画としての『女ばかりの夜』(1961) (菅野優香)
第8章 戦後日本における「ホモ人口」の成立と「ホモ」の脅威化 (石田 仁)
第9章 1970年代における男性同性愛者と異性婚──『薔薇族』の読者投稿から (前川直哉)

第III部 メディアにおける性愛の表象

第10章 Kissのある日常──『週刊マーガレット』におけるキスシーンの定着過程 (日高利泰)
第11章 1970〜1990年代の『セブンティーン』にみる女子中学生の性愛表象の受容 (桑原桃音)
第12章 楽しむものとしての“性”はいかにしてもたらされたか──1970〜1980年代の『少女コミック』の場合 (トジラカーン・マシマ)
第13章 マンガにおける農村の『性』とジェンダー──「むら」のファンタジー (一宮真佐子)
第14章 女性ジャンルに表れる‘恋愛’と韓国女性──テレビドラマを通じて (朴 珍姫)

http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=1981