2013年12月22日日曜日

立命館大学・フェミニズム研究会 第2回公開研究会

【立命館大学・フェミニズム研究会 第2回公開研究会】


テーマ: フェミニズムとフィールドワーク
日 時: 2013年12月22日(日)14:00-16:30
場 所: 立命館大学(衣笠キャンパス)学而館2階 第3研究会室
 ※ 衣笠キャンパスへのアクセスマップはこちら
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
 ※ キャンパスマップはこちら(7番の建物です)

http://www.ritsumei.jp/campusmap/map_kinugasa_j.html


講 演: フェミニズムとフィールドワーク
      ――アメリカ合衆国のシングルマザーと児童福祉
講 師: 中川志保子さん(カナダ・ヨーク大学大学院博士後期課程)
コメンテーター:
      金友子さん (立命館大学教員)
      山口真紀さん(立命館大学大学院先端総合学術研究科)
司 会: 堀江有里  (立命館大学国際関係学部・非常勤講師)

主 催: 立命館大学生存学研究センター
企 画: 立命館大学若手研究者研究力強化型プロジェクト「フェミニズム研究会」


イベント紹介ページ:
https://www.facebook.com/events/248871541934591/

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【開催趣旨】
 フェミニズム研究会では、「フェミニズムとフィールド・ワーク」と題し、ヨーク大学(カナダ)大学院女性学部在学中の研究者である中川志保子さんをお呼びして第二回公開研究会を開催します。
 中川さんはアメリカ合衆国の社会福祉政策およびシングルマザーたちが抱える貧困や階級差別、人種差別、性差別などの構造的困難、そして両者の関係性についてフェミニズム的視点から継続的に研究し、またフィールド・ワークを行われました。
 本企画では、ウィスコンシン州ミルウォーキー市における児童福祉とシングルマザー、そして彼女たちの運動について報告してくださいます。
 参加者の皆さんと中川さんの問題関心を共有し、さらにはご報告を起点としてフィールド・ワークとフェミニズムのかかわり、その可能性についても考えることができればと思います。

【報告要旨】
 母子家庭の抱える貧困は、女性が男性から独立して世帯を持つことが有する、様々な権力関係を転覆する可能性ゆえのものであり、フェミニズムにとって重要な一課題である。
 アメリカ合衆国では1996年の福祉改革後ワークフェア政策の実施とともに、児童福祉が民営化して拡大し、貧困ビジネスとして(特に非白人の)シングルマザーとその子どもたちが貧困を理由に切り離され、搾取・抑圧されているにもかかわらず、この事実は構造的にほぼ無視され、数少ないシングルマザーの活動組織のみがそれと闘っているというのが現状である。
 公開研究会では、その一団体であるウィスコンシン州ミルウォーキー市にあるウェルフェア・ウォーリアーズにおける、児童福祉とシングルマザーたちの関係性、そして彼女たちの運動について、「フィールド」ワークを行った経験とその結果を報告する。

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2013年12月14日土曜日

「クィア・リーディング連続公開研究会」第二回開催のお知らせ

「クィア・リーディング連続公開研究会」第二回開催のお知らせ


日時: 2013年12月14日(土) 14:00~16:30

場所: 中央大学 駿河台記念館 580号室
(前回と違う部屋ですのでご注意ください。
駿河台記念館へのアクセスはこちら:
http://www.chuo-u.ac.jp/access/surugadai/

報告者: 米谷郁子

タイトル: Traub の 'The New Unhistoricism in Queer Studies' を読む

概要: ヴァレリー・トラウブが「クィア・タイム」

議論へよせた批判を読みながら、文学における「歴史」や「距離」への批評的介入の可能性を共に考えたいと思います。
コア・テクスト: Valerie Traub, 'The New Unhistoricism in Queer Studies' (PMLA 128.1 (2013) )

☆ 出来るだけ事前に読んでから参加してください。
コピーが必要な方はPDFで送付しますので、メールでお問い合わせください ☆
主催: 中央大学人文科学研究所「性と文化」研究チーム
(チームメンバー(50音順):大田美和、米谷郁子、近藤弘幸、
坂本美枝、清水晶子、長島佐恵子、森岡実穂)
☆「性と文化」研究チームは、2007年に発足以来、
ジェンダー/セクシュアリティ論やクィア理論について、文学研究・表象分析の領域で研究活動を続けています。2013年3月には、研究成果をまとめた論集『愛の技法―クィア・リーディングとは何か』(中央大学出版部)を出版しました。

 2013年秋より、関心を共有する研究者(大学院生含む)
を対象に、具体的なテクストを取り上げて「読みの実践」を検討する連続研究会を開催しています。参加者には事前にコア・テクストをお知らせし、当日報告者が紹介する読解に対して自由に意見を出し合い議論できる、ワークショップ型の集まりです。

 皆さまどうぞ奮ってご参加ください。
参加は予約制ではありませんが、会場の都合上、出来ましたら参加希望をメールでお知らせください。
 queer.reading●gmail.com
(●部分を変換してください) 

 

2013年11月29日金曜日

「United in Anger」上映会 i n 新潟

「United in Anger」上映会 i n 新潟


日時:2013年11月29日(金)18:30〜20:30
場所:日本キリスト教団新潟教会
詳細はこちら:

https://www.facebook.com/events/262759623876735/
参加費:500円(軽食あり・高校生以下無料)

 

* * * * *
 

『UNITED IN ANGER ―ACT UP の歴史』
監督:ジム・ハバード/英語(日本語字幕)/米国・2012年/
93分
 

1987年に設立され、ニューヨークを中心に直接行動やアートを核として活動したACT UP(AIDS Coalition to Unleash Power/力を解放するエイズ連合)。HIV/AIDSへの偏見や米国政府の対応の遅れなどに対し、抵抗運動を生み出してきた団体です。このACT UPニューヨークの活動を記録したドキュメンタリー。これまでにもアメリカ合衆国内をはじめ、南米、欧州、南アフリカやパレスチナ、イスラエル、インドなどでも上映されています。2013年ムンバイ国際クイア映画祭でOfficial Selectionにも選ばれました。
 

――「HIV/AIDSの時代を生き抜くために、人種や階級、ジェンダーの枠を超えて力を合わせ社会の変革に挑んだ人々。ACT UPの非暴力抵抗運動は、AIDS/HIV危機にある米国政府やマスメディアを動かした。このドキュメンタリーは、大切な人を失う哀しみを育み、人とのつながりの中で生きる力を持ち、セクシーでエネルギッシュなACT UPの姿を映し出す」(映画紹介より)。  
  
作品サイト http://www.unitedinanger.com/

 

* * * * *
 

今回の企画は、日本語版を製作している「FAV連連影展」(http://www.renren-fav.org/main/が呼びかけた「World AIDS DAY2013 全国多発上映会」に呼応して、普段は京都で活動をしている「信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)」(1994年活動開始)が企画し、「新潟キリスト者平和の会」のご協力によって実施されるものです。

2013年11月16日土曜日

ワークショップ「クィア法理論の可能性を探る」

ワークショップ「クィア法理論の可能性を探る」


今秋の2013年度日本法哲学会で、名古屋短期大学現代教養学科の綾部六郎さんが「クィア法理論の可能性を探る」というタイトルでワークショップを開催します。


2013年度日本法哲学会学術大会・総会


日時    2013年11月16日(土)・17日(日)
会場    駒澤大学(東京都世田谷区)駒澤キャンパス
      1号館 203教場、204教場、301教場
      受付: 記念講堂ロビー
統一テーマ 民事裁判における「暗黙知」-「法的三段論法」再考-

「クィア法理論の可能性を探る」のワークショップ情報


11月16日(土・第1日) 午後の部 <ワークショップ>
Aワークショップ(1号館203教場) 13:30-15:10
A-1 「クィア法理論の可能性を探る」
開催責任者:綾部六郎(名古屋短期大学助教)
司会:関良徳(信州大学)
 
綾部六郎(名古屋短期大学助教)
「企画趣旨説明」
 
池田弘乃(都留文科大学非常勤講師)
「フェミニズム方角とクィア法理論の交錯する場(仮題)」
 
谷口洋幸(高岡法科大学)
「国際法における「マイノリティ/minority」概念のクィア的分析(仮題)」
 
綾部六郎(名古屋短期大学助教)
「法をクィアするとは:同性婚の法制化現象を題材にして(仮題)」
 
関良徳(信州大学)
「コメント」
 

2013年11月4日月曜日

国際シンポジウム「触発する映画 ―女性映画の批評力」

国際シンポジウム「触発する映画 ―女性映画の批評力」


 11月4日に開催される女性映画に関するシンポジウム@北大の案内です。
レズビアン表象やクィア映画について精力的に仕事をしているパトリシア・ホワイトさん、フェミニズム映画理論の斉藤綾子さん、横浜聡子監督が登壇します。


国際シンポジウム「触発する映画 ―女性映画の批評力」
   横浜 聡子(映画監督)
   斉藤 綾子(明治学院大学)
   パトリシア・ホワイト(スワースモア大学)
   司会 : 菅野 優香(小樽商科大学)
   英語・日本語(同時通訳あり)



・日 時 :2013年11月4日(月) 
      受付開始13:00 開講13:30 終了17:00  
・会 場 :札幌・北海道大学 学術交流会館
・入場料 :無料、事前申込不要
・主 催 :北海道大学文学研究科・応用倫理研究教育センター

 

※ 11月3日(日)13:45より北大CLARK THEATER 2013にて
  横浜聡子監督の作品上映会&トークイベント開催(クラーク会館、
500円) 


2013年10月30日水曜日

北大で開催される研究会の案内

北大で開催される研究会の案内

題目: "The Ethics of Same-Sex Marriage" (同性婚の倫理)
講演者: Timothy F. Murphy (University of Illinois College of Medicine at Chicago)
日時:2013年10月30日(水)18:15-


場所:北海道大学・人文社会科学総合教育研究棟(W棟)205室

イリノイ大学シカゴ校のティモシー・F・マーフィー教授(
Prof. Timothy F.Murphy)が第8回応用倫理国際会議(北海道大学大学院文学研究科応用倫理研究教育センター主催・2013年11月1-3日)の講演者として来札するのに合わせ、エキストラ企画として上記のような研究会を開くことになりました。現在世界的に注目されている同性婚の話題について、倫理学の観点からの議論に接する貴重な機会になると思われます。同性婚をめぐる学術的議論や制度的問題にご関心のある方など、多くの方のご参加をお待ちしております。


*講演は英語で行われますが、
質問やコメントは日本語でも受け付けます。講演要旨の資料(英語)がありますので、ご希望の方はお問い合わせください。


*関連論文:T. F. Murphy, 'Same-Sex Marriage: Not a Threat to Marriage or Children', Journal of Social Philosophy 42 (2011), 288-304.



問合せ先:
 近藤 智彦(北海道大学大学院文学研究科倫理学講座)
 kondo☆let.hokudai.ac.jp


2013年10月18日金曜日

筑波民俗学・人類学コロキアム合評会

新ヶ江章友さんの著書合評会


筑波民俗学・人類学コロキアム(Folklore and Anthropology Colloquium in Tsukuba、略称FACT、またはFACTiSH/Folklore and Anthropology Colloquium interacting with Sociology and History)では、下記の日程で、第3回目の研究会(合評会)を行います。
ご関心のある方はどうぞお越しください。なお、第4回、
第5回も企画中です。

FACT 03: The Author Meets the Critics
新ヶ江章友『日本の「ゲイ」とエイズ:コミュニティ・国家・
アイデンティティ』(青弓社、2013)合評会

日時:2013年10月18日(金)14:00~16:30
会場:筑波大学 総合研究棟A 108教室(筑波大学本部バス停そば)
 14:00~14:30 著者による解題
   新ヶ江章友(名古屋市立大学)
14:30~15:00 コメント&リプライ
   堀口佐知子(テンプル大学)
   山田亨(筑波大学)
 15:00~16:30 参加者全員

 

著者紹介(本書より)
新ヶ江 章友:1975年、佐賀県生まれ。
筑波大学大学院人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻修了。博士(学術)。カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、お茶の水女子大学PD研究員、財団法人エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学看護学部特任講師を経て、現在、名古屋市立大学男女共同参画室プロジェクト推進員。専攻は、ジェンダー/セクシュアリティ研究、医療人類学、カルチュラル・スタディーズ。

FACT Blog: http://fact-tsukuba.blogspot.



2013年10月5日土曜日

クィア理論入門公開連続講座プレイベント

『UNITED IN ANGER −ACT UPの歴史−』上映会&トーク


日時 10月5日(土)14:00から17:30(開場13:30)

場所 東大駒場キャンパス18号館4F コラボレーションルーム3
(東京都目黒区駒場3-8-1)京王井の頭線駒場東大前駅下車
○アクセスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html 
入場無料

主催:科研費(基盤B)「日本におけるクィア・スタディーズの構築」、連連影展FAV

問い合わせ先 連連影展FAV(renrenfav☆yahoo.co.jp)

・情報保障完備ではありませんが、

会場でのトークなどの際にサポートが必要な方は、事前にメール (renrenfav☆yahoo.co.jp)でご連絡ください。
・会場はバリアフリーでユニバーサルトイレがあります。
会場に車いす等でお越しの方で、サポートが必要な方はお知らせください。

タイムテーブル
14:00~15:30 映画上映
15:30~15:45 休憩
15:45~17:30 トーク、質疑応答

映画『UNITED IN ANGER ― ACT UP の歴史 ―』
(ジム・ハバード監督/米国/日本語字幕/2012/93分)

ACT UP の活動を記録した映像から米国のHIV/
AIDS運動の歴史をたどる。

HIV/AIDSの時代を生き抜くために、人種や階級、
ジェンダーの枠を超えて力を合わせ社会の変革に挑んだ人々。ACT UP の非暴力抵抗運動は、AIDS/HIV危機にある米国政府やマスメディアを動かした 。このドキュメンタリーは、大切な人を失う哀しみを育み、人とのつながりの中で生きる力を持ち、 セクシーでエネルギッシュなACT UP の姿を映し出す。
(日本語字幕製作:連連影展FAV)

*この映画の日本語字幕はザ・
ボディショップニッポン基金の助成を受けて作成 しています。

トークゲスト
菅野優香さん(クィア批評、フィルム・スタディーズ。小樽商科大学)
高内悠貴さん(アメリカ史、クィア・スタディーズ。
東京大学大学院総合文化研究科)
司会 清水晶子(フェミニズム/クィア理論。
東京大学大学院総合文化研究科)

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 FAV連連影展とは?
等身大にそして雄弁に語りかけてくる映像をフェミニストの視点で
集めた映画祭。
作り手と観客が一緒に作るファヴは2005年にスタートし、
年に数回、場所を転々としながら上映活動を行っています。DVDの販売も行っています。 http://www.renren-fav.org/main/  
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 『UNITED IN ANGER −ACT UPの歴史−』上映会&トークはクィア理論入門公開連続講座のプレイベントとして開催されます。


2013年9月30日月曜日

『ことばと社会』特集投稿論文募集

『ことばと社会』特集投稿論文募集


『ことばと社会』という年刊誌の特集号で、多言語使用とセクシュアリティとを絡めた議論を展開する論文を募集しています。

【特集投稿論文・応募規定】

●特集テーマ「ことばとセクシャリティ」(仮)。

●下記の編集方針をご一読の上、まず、論文要旨(
A4用紙1枚程度)を下記のアドレスまでお送りください。編集委員会にて特集論文として投稿していただけるかどうか検討させていただきます(ただし、特集論文として取り上げられない場合も一般投稿論文としては投稿可能です)。
●要旨受付〆切=2014年1月10日(論文は4月20日〆切)

【問い合わせ・応募先】三元社『ことばと社会』編集部 email☆sangensha.co.jp ☆→@でお願いします


[特集編集方針]

 多言語社会における権力の磁場をセクシャリティ、
ジェンダーの視点で考えてみたい。価値規範の異なる社会を移動する際、表現において差別的な意味の付加、当事者の望まない不当なラベリングの例がいくつか考えられるだろう。アメリカでのジェンダーと言語に関する研究が盛んだった社会背景。カメロン&クーリックらの提起した「言語と性的アイデンティティ」。「女ことば」のもつ言語的特徴と政治性。少数言語運動におけるセクシャリティと権力関係。「おねぇ」言葉の使用における異化作用と効果、翻訳にみられる役割語のステレオタイプ。また「通訳」実践が個人の自己表明を疎外するケースなども想起される。一見、多文化に配慮しているようで、実はホモソーシャルである社会、その岩盤に亀裂を入れられるのは、そこになじめない人の視点、それこそがセクシャリティの社会言語学ではなかろうかと考える。
 以上の観点から、次号16号では、ジェンダー、
セクシャリティに関する社会言語学、言語社会学の論考を求めたい。
 

2013年9月29日日曜日

セクシャル・マイノリティのテーマセッション

日本社会病理学会 第29回大会
第2日目(9/29 日曜 午前9:30〜12:00)に、セクシャル・マイノリティのテーマセッションがあります。

公募によるテーマセッションⅡ(3号館 3階 3308教室)

「セクシャル・マイノリティが抱える問題
     ―「構造的暴力」の可視化を視野に入れて―」
 

コーディネーター・司会 矢作 由美子(敬愛大学)
話題提供者
原 美奈子(ミナ汰)(共生社会をつくるセクシャル・マイノリティ支援全国ネットワーク代表)
鈴木 ふみ(すぺーすアライズ事務局長・弁護士)
近藤 恵子(特定非営利活動法人全国シェルターネット共同代表)

http://socproblem.sakura.ne.jp/congress/congress29_day2.html


2013年9月22日日曜日

クィア・スタディーズ研究計画検討会: 「クィア・スタディーズ論文中間発表ワークショップ」参加者募集のお知らせ

「クィア・スタディーズ論文中間発表ワークショップ」参加者募集のお知らせ

日程:2013年9月22日(日)
場所:明治学院大学(白金キャンパス)本館4階 1402番教室
☆事前申込制

詳細はこちらをごらんください。
http://qsinsei.blogspot.jp/2013/07/blog-post.html

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〔主旨〕
このワークショップは、クィア・スタディーズにかかわる学生、院
生、研究者間の意見交換の場を提供し、もって本分野の将来を担う若手研究者の育成に寄与することを目指すプロジェクトの一環として開催されるものです。
今回は、今年度に学位論文の提出を控えた博士前期課程および学部
4年生を対象として、論文の中間発表会を開催し、執筆中の論文に関する意見交換をおこないます。他の人々がどのようなアプローチでどういう研究をしているのかを知り、論文執筆にあたって直面している疑問点について互いに意見を交わしあう機会として、ご利用下さい。

〔主催〕
クィア・スタディーズ論文中間発表ワークショップ・プロジェクト
有志
(科学研究費助成研究基盤B「日本におけるクィア・スタディーズ
の構築」研究グループ)
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2013年9月8日日曜日

公開研究会のお知らせ

『〈人間〉的生と知の条件:フェミニズム、クィア理論における身体の政治』

表象文化論コースの博士後期課程院生二人による研究報告をもとにして、広島大学の隠岐さや香先生、筑波大学の佐藤嘉幸先生にそれぞれコメントを頂いて、現代クィア理論における身体と知との政治について考えたいと思います。
皆様の御参加をお待ち申し上げます。

日時:2013年9月8日(日)14:30-17:30
場所:駒場18号館(部屋未定)

14:40-15:30
第一報告:「サイボーグとして『読む』ということ-ダナ・ハラウェイのサイボーグ
的視点における読みの戦略と実践」
報告者:飯田麻結(東京大学大学院総合文化研究科 D1)
コメンテーター:隠岐さや香(広島大学大学院総合科学研究科:科学思想史・科学の社会史)

15:40-16:30
第二報告:「身体的生と翻訳:現象学、ユダヤ思想及びフェミニズムの観点からのジュディス・バトラー読解」
報告者:羽生有希(東京大学大学院総合文化研究科 D1)
コメンテーター:佐藤嘉幸(筑波大学大学院人文社会科学研究科 :哲学・倫理学)

16:40-17:30 質疑応答、ディスカッション

司会:清水晶子

主催:東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻 表象文化論コース 

2013年9月5日木曜日

クィア理論入門公開連続講座


今年も秋のクィア理論入門公開連続講座を開催いたします。

四年目を迎え、第二期の初年度となる今年は、アメリカ合衆国のゲイムーブメントの歴史を振り返りつつ、セクシュアリティの運動と人種主義やナショナリズムとの関係という、現在のLGBTの運動やクィア理論における重要なテーマを考えたいと思います。

皆様どうぞお誘い合わせの上お越し下さいませ。

**********************

 クィアという言葉は聞いたことがある、ジェンダーやセクシュアリティをめぐる議論に興味がある、もう少し知りたいけれど入り口が見つからない、そういう方に向けて、クィア理論入門公開連続講座です。
 
 第2期の初年度となる今年はアメリカのゲイムーブメントの歴史をふりかえります。

 皆様の御参加をお待ち申しあげます。

解放運動からクィア・ムーブメントまで:人種、ナショナリズムとセクシュアリティの政治

講師 高内悠貴 (東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)

場所 東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1

日時 水曜日 19:30〜21:00

2013.10.16 イントロダクション
2013.10.30 第二次大戦以前:「同性愛」カテゴリーの発明
2013.11.13 1950年代:ホモファイル運動
2013.11.27 1970年代:ゲイ解放運動
2013.12.11 1980年代:エイズアクティビズム
2014.01.08 9.11とLGBT運動:ホモノーマティビティとホモナショナリズム

対象 10代後半からそれ以上の方

お問い合わせ先 東京大学大学院総合文化研究科 清水晶子
    qstudieskomabaあっとgmail.com

参加費、事前申込は不要です。
ポスターはこちらからDLいただけます(PDF)
https://dl.dropboxusercontent.com/u/2451670/2013公開講座ポスター.pdf

当公開講座は科研費研究(基盤B)「日本におけるクィア・スタディーズの構築」の一環として開催されます。

2013年9月4日水曜日

「クィア・リーディング連続公開研究会」第一回開催のお知らせ

日時: 2013年9月4日(水) 16:00~19:00

場所: 中央大学 駿河台記念館 660号室
(駿河台記念館へのアクセスはこちら:
(http://www.chuo-u.ac.jp/access/surugadai/)

報告者: 森岡実穂

タイトル: 『サロメ』とホモソーシャルな絆

概要: (聖書、フローベール他→)ワイルド→ラッハマン&シュトラウス→コンヴィチュニー演出という『サロメ』変遷におけるホモソーシャルな絆への批評性の話をします。男性中心的な社会で「王」というマッチョな権力の極みに置かれたヘロデという男、彼もまた性別二分にもとづいた強烈な性役割分業意識のもとで社会に追い詰められた存在であること、このシステムはど(ちら)の性にとっても暴力的なものであること。これらを諸テクストの間に読み込んでいく予定です。

コア・テクスト:
オスカー・ワイルド『サロメ』(平野啓一郎訳、光文社古典新訳文庫)(出来るだけ事前に読んでから参加してください。)

主催:
中央大学人文科学研究所「性と文化」研究チーム
(チームメンバー(50音順):大田美和、米谷郁子、近藤弘幸、坂本美枝、清水晶子、長島佐恵子、森岡実穂)

☆「性と文化」研究チームは、2007年に発足以来、ジェンダー/セクシュアリティ論やクィア理論について、文学研究・表象分析の領域で研究活動を続けています。2013年3月には、研究成果をまとめた論集『愛の技法―クィア・リーディングとは何か』を出版しました。
 2013年秋より、上記のような分野に関心を持つ研究者(大学院生含む)を対象に、具体的なテクストを取り上げて「読みの実践」を検討する連続研究会を開催いたします。参加者には事前にコア・テクストをお知らせし、当日報告者が紹介する読解に対して自由に意見を出し合い議論できる、ワークショップ型の集まりを予定しています。
 皆さまどうぞ奮ってご参加ください。参加は予約制ではありませんが、会場の都合上、出来ましたら参加希望をメールでお知らせください。参加希望のご連絡およびお問い合わせは以下まで。

 queer.reading●gmail.com
(●部分を変換してください) 
 

2013年7月24日水曜日

アメリカ太平洋地域研究センター(CPAS)公開研究会

アメリカ太平洋地域研究センター(CPAS)では、
下記のとおり、2013年7月24日(水曜日)にロヨラメリーマウント大学教授のEdward J.W. Park氏をお迎えしてセミナーを開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。
 
― 記 ―

日時:2013年7月24 日(水曜日)、17時00分-19時00分

講師:Edward J.W. Park (ロヨラメリーマウント大学教授)
題目: "Anchor Babies, Kimchi G.I.'s, and Same-Sex Spousal Green Cards: Historical Origins of Contemporary American Immigration Dilemmas"

 

場所:東京大学駒場キャンパス14号館2階 CPAS会議室(208)
主催:アメリカ太平洋地域研究センター(CPAS)
共催:科学研究費・基盤(B)「移民とその故郷:
非同化適応戦略とトランスナショナリズム表象」、科学研究費・基盤(A)「19世紀アメリカ合衆国における市民編成原理の研究」
 

*英語でのセミナーです。ご予約の必要はございません。

http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/events/20130709131240.html

2013年7月12日金曜日

新刊情報

昨年の「カルチュラル・タイフーン2012 in 広島」におけるジェンダー・フェミニズム関連パネルの報告を活字化した『言葉が生まれる、言葉を生む』(ひろしま女性学研究所)が刊行されました。

風間孝さん、
菊地夏野さんと参加したパネルの報告も収録されています。

第3章 「差異」と「多様性」をことほぐクィア/フェミニズムを超えて
風間孝 「寛容というホモフォビア」 
菊地夏野 「大阪・脱原発女子デモからみる日本社会の(ポスト)
フェミニズム――ストリートとアンダーグラウンドの政治」
黒岩裕市 「「多様な性」の問題性――よしもとばななの小説を手がかりに」


http://hirojoken-shinkan.sblo.jp/article/70515521.html

2013年7月6日土曜日

日本フェミニスト経済学会2013年度大会


日 時: 2013年7月6日(土曜)10:00-
会 場: 和光大学E棟101教室
共通論題「不況はジェンダー格差をどう変容させたか」

「第4報告者の杉浦郁子氏は、不況や非正規化の進行が性的マイノリティ・マジョリティ格差にどのようなインパクトを及ぼしうるのかについて、インタビューおよび電話相談事例などから検討する。」

http://www.igs.ocha.ac.jp/jaffe/program/index.html

2013年6月30日日曜日

公開シンポジウム:「危機」の身体—クィア、ディスアビリティと「3.11」以降の日本


以下の要領で公開シンポジウムを開催いたします。
皆様の御参加をお待ち申し上げます。

タイトル:「危機」の身体——クィア、ディスアビリティと「3.11」以降の日本
http://queerdisability311.tumblr.com/

登壇者:
 高橋準(福島大学行政政策学類)
 本多創史(東日本国際大学福祉環境学部)

発題者:
 星加良司(東京大学大学院教育学研究科)
 清水晶子(東京大学大学院総合文化研究科)

司会:
 飯野由里子(東京大学大学院教育学研究科)

〈概要〉
 2011 年 3 月
11日の東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原発事故という社会的危機を契機に、さまざまな状況を利用してナショナルなものを新たに立ち上げようとする機運が高まっています。しかしその過程において、ヴァルネラビリティの不均衡な配分構造は相変わらず温存されたままです。結果として、異性愛中心主義や健常性中心主義から外れる身体や生を生きる者に大きな不利益が生じています。

 こうした社会的状況にあって、クィア・スタディーズとディスアビリティ・スタディーズ(障害学)の知見を交錯させることで、何を考えることができる/考えるべきなのか。たとえば、その都度変化する状況と不確定なリスクにフレキシブル(柔軟)に対応できる身体は、社会的・経済的、そして「国家的」危機を生き抜く強靭さをもった理想として、ますます希求される傾向にあります。「自分の身は自分で守り」「不測の事態に対応できるようにしておく」こと。こうした要請が強化されていく裏面でどのような生がどのように置き去りにされ、生存困難な状況に追い込まれるのか。私たちはそれを問いたいと思います。

 今回のシンポジウムは、クィアとディスアビリティの双方の分野において「3.11」以降の〈ヴァルネラブルな生〉に関する論考を発表されてきた高橋準さん、本多創史さんをお迎えし、「3.11」以降の日本という〈国家〉や社会において生のヴァルネラビリティがいかに配置され割り当てられてきたのか、そしてまたそのような状況にあってクィア・スタディーズやディスアビリティ・スタディーズ(障害学)の既存の知見がいかに再編成されるべきなのかを、考えてみたいと思います。

   記

日時:2013年6月30日(日)13:30~17:00

場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール

主催:科研費研究プロジェクト「『国家的危機』における身体の柔軟性と選別に関する分析:3.11後のナショナリズム」

共催:
 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属
共生のための国際哲学研究センター(UTCP)
 東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター

参加費等:無料

情報保障:
 パソコン要約筆記
 手話通訳(希望者がある場合のみ)
 ☆お手数ですが、手話通訳を希望される方は、6月10日(月)までに、下記のお問い合わせ先までご連絡下さい。また、その他何か個別にご要望等がありましたらご相談下さい。ただし、こちらでは対応できないこともございますので、その点は予めご了承下さい。
 <情報保障お問い合わせ先>
東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター
電子メール:cbfe@p.u-tokyo.ac.jp
電話/FAX:03-5841-1406

2013年6月25日火曜日

黒岩裕市さん特別授業


「現代日本文学と性的マイノリティーよしもとばななの小説を手がかりに『多様な性』を考える

北海道大学 総合科目「人間と文化」(オムニバス授業)
授業題目:「私たちの世界ージェンダーを考える」
6月25日(火):16:30-18:00



2013年6月20日木曜日

論文紹介

ジャーナル『ジェンダー&セクシュアリティ』No.08(2013)が出たようです。

川坂和義、「アメリカ化されるLGBTの人権:『ゲイの権利は人権である』演説と〈進歩〉というナラティブ」、pp.5-28.

高橋芽惟、「『アイデンティティ』と『公共性』―ボストンの聖パトリック・パレード論争から」、pp.29-52.

田島悠来、「雑誌『Myojo』における『ジャニーズ』イメージの受容」、pp.53-82.

2013年6月19日水曜日

論文紹介

インパクション 190『原発再稼働阻止のために』に先日のシンポジウム「いま はなしたい 原発と『母』と…」でのトークが再録されました。
トークなので実にざっくりwしていますし、論点もクィア系というより伝統的にフェミ系ですが、宜しければ御笑覧下さい。

清水晶子、「日本の再生(産)の外で」、『インパクション』190号(2013年6月)、pp.169-76.

http://www.jca.apc.org/~impact/magazine/impaction.html